2019年03月27日

第17回「エレベーターのメンテナンスのお話」

最近マンションの改修の設計をしていてお客さんから相談を受けたことで気になったことを書きます。
 改修相談を受けたマンションは、築30年の鉄筋コンクリート造6階建てのマンションです。お客さんは、最上階の6階を自分の居住宅にしている一般的によくあるオーナ−居住型の賃貸マンションです
築30年も経つと機械関係での大規模修繕が必要となってきます。マンションで一番多くある機械は、エレベーターです。こちらのエレベーターは、某有名メーカー製のエレベーターが設置してあります。最近エレベーターメーカーから連絡があって、エレベーターの部品が築30年で供給できなくなるので、エレベーターの箱を除く全ての機械の取り換えが必要になりますと、800万円の見積提示を受けたそうです。そこで、近くの知り合いのマンションオーナーに相談したところ、知り合いの方も、最近同様の相談を受けて、メーカーでない独立系のエレベーターメンテ会社に乗り換えて、機械の交換と、その後の年間メンテナンスを契約したそうで、機械の交換費用は同規模で600万円であり、保守点検料も1万円/月で、現在のメンテナンス契約費用の6万円/月より破格に安くてこちらの独立系のメンテ会社に変更したいと思いますがいかがでしょうか?といった相談でした。
 そこで、当方でその独立系昇降機メンテナンス会社と、それ以外に昇降機メーカー2社に聞き取り調査をしました。独立系昇降機メンテナンス会社では、同等品以上の自社開発部品を使用することで金額を落として、壊れた分のメンテ契約で部品は都度請求とすることで、イニシャルとランニングの両方のコストダウンをしているとのことでした。
 それに対して、昇降機メーカーは2社ともに同じ回答で、独立系昇降機メンテナンス会社といえど実は部品をメーカーから購入しているのが現状で、細かい部品はメーカーから購入できるものの、制御盤のような本体機械は、メーカーは他社へ販売をしていないので、結局本体が壊れたら直せなくて、独立系の会社から元のメーカーの契約に戻しているお客さんもたくさんいるとの回答でした。しかも細かい部品もメーカーから直接購入していないので、故障時には逆に高くつくはずですとの回答でした。
 こういった独立系昇降機メンテナンス会社は、全国で多く出てきているようです。
 総じて、イニシャルを安くするなら独立系昇降機メンテナンス会社ですが、長い目で見ると現状では、メーカー保守が無難ということが分かった今日この頃です。
posted by 住まいづくりの会 at 00:33| 建築よもやま話