2015年11月11日

第13回「耐震改修工事のはなし」

昭和56年以前に着工された木造住宅は無料耐震診断の対象となっており、診断を受けた方は相当数いて、かなり高い確率で耐震改修の必要ありと出ます。では耐震改修工事はとなると、例えば助成金を得て耐震改修工事をする方は診断した中のせいぜい1割という所です。耐震改修工事が進まない理由に
・ 工事費用の問題
・ 効果への疑問
・ 年齢的な問題、面倒である 

などが挙げられます。

・ 工事費用の問題
診断結果を見て改修工事をさあ、やるぞ!と意気込んだものの、見積もりを取ってみて『工事費が300万円掛かりますね』などと言われたらその時点で気持ちがしぼんでしまう人もいるでしょう。そこで家中全てを完璧に補強するのではなく、例えば寝室など日常的に最も滞在時間の長い部分のみの改修工事に留めておくことができるならば費用もかなり抑えられるのではないでしょうか。(実際の補強箇所等については建築士に耐震補強計画を立ててもらう事になります)
大地震が来ても何とかその部分だけ持ち堪える事が出来れば揺れが収まってから外に逃げ出すこともできます。(補強は庭や道路に通じる部分も必要です)後日の建物改修は困難でしょうが少なくとも命だけは助かる可能性が高くなります。
また、耐震改修をすると自治体から助成金が下りる場合もあります。名古屋市では耐震評点1.0以上(1.0以上が合格ライン)に耐震性を上げれば最大90万円迄助成されますが、完璧な改修でなくても評点0.7以上であれば最大40万円助成されます。詳しくは当会へ是非ご相談ください。

・ 効果への疑問
耐震リフォーム詐欺に遭うと効果のある補強になっていない場合がほとんどです。信頼のおける設計事務所に耐震補強計画や工事監理を依頼されたほうが費用対効果は見込めます。

・ 年齢的な問題、面倒である
自動車保険や生命保険にはかなりの金額を掛けても、近いうちに来るであろう地震(南海トラフ巨大地震は今後30年以内に70%の確率で来ると言われています)については思考停止してしまう方もいます。車の事故と同じで万が一の時、建物が倒壊したら自分だけの問題ではなくなります。ご自身のお年から長くは住まないと考えていても子供やお孫さん達が来ている時に地震が発生したら・・倒壊した自分の家が道路を塞いで近隣の方たちの避難や救助活動を阻害することになったら・・等々、結果としてたくさんの人に迷惑をかけてしまうという事なども時には考える必要があります。
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大破の方が倒壊するよりはるかに命は助かりやすい
posted by 住まいづくりの会 at 17:20| 欠陥住宅の話